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あらゆる企業に有効なブロックチェーンの活用シーンとは?

ビットコインはかつて考えられたほど普及しないかもしれません。しかし、ビットコインをサポートするために考案された技術「ブロックチェーン」は、企業において有効な手段になりうると注目を集めています。

ブロックチェーンは、暗号通貨以外にも、医療、金融、セキュリティを始めとしたさまざまな業界で使用されはじめました。

今回の記事ではブロックチェーンとは何か、企業にどのようなメリットがあり、それによって企業がどのように変わるのかについて説明します。

ブロックチェーンとは

ブロックチェーンは、複雑なように聞こえるかもしれませんが、実はかなりシンプルなコンセプトに基づいています。

当初はビットコインのユーザー間の取引を変更できない状態で保持するという目的で作られました。これは1つのチェーン内で互いにリンクされた各ブロックにデータが記録されることで実現されています。

ブロックチェーンは、本質的にはデジタル化された台帳です。自動で更新されるスプレッドシートのようなものと考えていただいても構いません。ただし、通常のスプレッドシートとは異なり、ブロックチェーンに含まれている情報は、公開されて検証可能であるということです。また、1つの場所には保管させない特性を持つため、改ざんするのは事実上不可能です。

当社のエンタープライズ戦略およびアーキテクチャ担当取締役であるJim Scottが、Dataversityの記事で以下のように説明しています。

「ブロックチェーンは本当にシンプルです。会計に使用する台帳のようなものです。台帳の重要な要素は、台帳全体を書き換えずに、過去に遡って単一の項目だけを変更することはできない、つまり、改ざんすることは事実上不可能です。そのため台帳の正当性を証明するのに役立ちます。内容を分散させることが、ビジネスプロセスにとって重要です。なぜならば分散させることで、障害から復旧する場合などに備えて、高い可用性と冗長性を確保できるからです。そして最後のポイントは、台帳が共有されるということです」

Scottは、TechRepublicとのインタビューで次のように述べています。「台帳の考え方は、会計が誕生して以来ずっとありますが、ブロックチェーンは、変更不可能なことを証明する、というコンセプトにとって非常に重要な要素です」

ブロックチェーンは公開された透明性の高いものであるため、いつ、何が発生したかということを、何の疑いもなく明らかにすることができます。

企業にとってのブロックチェーンのメリット

企業にとって完全に公開された改ざん不可能なデータの重要性はおわかりいただけるでしょう。規制の厳しい業界の組織にこそ、ブロックチェーンの技術は価値があります。

Scottは、「変更不可能なことの証という中核のコンセプトは、結局のところブロックチェーン以外のソリューションでも必要なことです」と述べています。

さらに、ブロックチェーン技術は、スマート コントラクトのプラットフォームとしても機能しています。ScottはDZone向けの記事の中で、ブロックチェーンは、最初からスマート コントラクトのプラットフォームとして設計されたわけではないが、必要な機能を担うことができる、と述べています。

「わかりやすく、シンプルなブロックチェーンは、ソフトウェアが完全に監査可能な状態で稼働し、さらに、その結果実際に何が生成されたかを特定することができるメカニズムを提供します。この機能は、(Function as a Service; サービスとしての機能)を実行するようにトリガーされた際に、ある種の作業を実行するコードの機能になり得ます」

最後に、ブロックチェーンは一人で所有したり管理したりすることはできないため、ブロックチェーン技術を実装するには、コンセンサスを得るための仕組みも実装する必要があります。

「企業内でコンセンサスを得るとは、投票に似ているかもしれません。もしくは、承認を申請して、その申請に対して承認の署名をもらう活動のようなものでもあります」

DZoneの記事で示されているように、開発者にもブロックチェーンは次のようなメリットがあります。

  • シンプルな分析インフラストラクチャであるため、開発者は、自分が最善を尽くせること、すなわち開発に注力することができる
  • アプリケーション プログラム インタフェイス (API) を使って、ブロックチェーン内の永続データ領域でソフトウェアを開発できる
  • 監査機能がすべて組み込まれている
  • 基盤となるストレージが組み込まれている

MapRのお客様がブロックチェーンを活用する方法

幸いなことにMapRのお客様は、MapR Data Platformによって、簡単にブロックチェーン技術を活用することができます。

Dataversityの記事で説明されているように、MapRのクライアントは、General Data Protection Regulation (GDPR; 一般データ保護規則) ソリューションの一貫として、MapRに蓄積された技術を活用することができます。Scottは、GDPRについて「プライバシーと情報の証明に関する大きなトピック」と説明しています。また、「この問題はまさに、ブロックチェーンを利用して解決できる」とも言っています。この記事では次のように詳しく説明されています。

「MapR-ESの分散台帳上に導入されているコンセンサス ワークフローによって、個人の電子メール アドレスから取得した個人情報をマーケティング目的に使用することに対する同意を記録し、監査用に履歴を証拠として提供することができます」

当社の別のクライアントは、ブロックチェーンを利用して、セキュリティ ログが適切に管理、維持され、説明できる状態になっていることの明確な証拠をユーザーに提示しています。

さらにブロックチェーンは、従業員の明確な履歴を提示することもできるため、人事システムにも大きなメリットがあります。

つまり、ブロックチェーンによるメリットがない企業はほとんどないということです。Scottは、それを次のように表現しています。

「私は、お客様が使用例を次々と積み重ねることができると思っています。改ざん不可能な取引履歴を確保することのメリットに気づいた企業には、ブロックチェーンが最適です」

ビッグデータ/IoT時代のデータ分析プラットフォームまるわかりガイド

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